数ある施設の中でも老人保健施設への転職時に必要な情報

介護職員の勤め先は様々で、有料老人ホームや特別養護老人ホームをはじめ、訪問介護やサービス付き高齢者向け住宅など、枚挙に暇がありません。その中の1つとして、老人保健施設という公的な介護保険施設が挙げられます。

老人保健施設は老健という呼称でも知られており、在宅復帰を目指す利用者をサポートする短期間入居施設です。老人保健施設に入居する利用者は、機能回復訓練や治療に専心し、半年以内の退室を目標としています。

したがって、老人保健施設では、介護職員が利用者と接する時間が短く、短期間で良好な人間関係を築く努力が欠かせません。また、老人保健施設には医師や看護師といった医療従事者が常駐し、医療ケアを施していることから、その補助を行う介護職員にもある程度医療の知識が必要です。

時には、喀痰吸引や経管栄養などの医療行為を介護職員が行うこともあります。このような医療行為を施すには、特定の研修を受講しなければなりません。

それから、高齢者の自立支援のため、老健では作業療法士や理学療法士が機能回復訓練を行っています。介護職員は、こうしたリハビリの補助に携わることもあるでしょう。他業種のスタッフと関わる機会が多い介護職員は、異業種の職員と連携して介護のクオリティを高める工夫も欠かせません。

老人保健施設への転職を希望する介護職員は、こうした老健の特殊性について認識が必要です。一般的な介護施設とは異なるスキルを介護職員は求められるのです。老人保健施設への転職に役立つ情報>>「老人保健施設のお仕事-医療Plus-